HIRO's オンライン英会話レッスン
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アメリカで働くにはビジネス英語は必要か・問われるのは専門知識
アメリカで仕事をするのに、英語力は必要か?
という質問に
「そんなの当たり前だろ!」
と思う方も多いでしょう。
しかし、私が実際アメリカで会った自営業者の人や、ビジネスマンの英会話を聞いて、
決してレベルが高いものだとは感じませんでした。
「あれ?別に英語がそれほど出来なくても、アメリカでビジネスができるんだ。」
と思ったものです。
正直、私も意外でした。
何年かアメリカに住んでみて、それが可能な理由が理解できました。
例えば、アメリカでお店を開きたいとなった場合、当然不動産賃貸の契約を結ばなくてはなりません。
契約書はもちろん英語です。
アメリカの契約書は日本と違って何ページあり結構厚みのあるものです。
そのような英文の書類を自分で読み、理解してサインする日本人は滅多にいません。
アメリカでビジネスをする日本人の多くは、日本語のできる弁護士に協力をしてもらい、契約書の内容と必要な交渉事を代理で行ってもらうのです。
仮に英語ができたとしても、契約書関係はかならずといってよいほど弁護士に内容を チェックしてもらい必要に応じて内容の変更を依頼したりします。
次に英会話力の問題ですが、実際にビジネスで英語を話す場合に必要なことは、英語力 以上にそのビジネスに関する専門知識です。
すると、当然ながら英語も日常会話ではなく専門用語を使うことが多くなります。
よく、日常会話とビジネス英語と分けて考える人が多いようですが、実際の現場で必要とされるビジネス英語とは、日本で販売されているようなビジネス英語ではなく、まさに専門用語なのです。
例えば、私が従事していた不動産の仕事では
Real estate=不動産 Property=不動産物件 Condominium=マンション などの不動産に関わる専門用語が頻繁に使われるわけです。
ちなみに、英語で言うMansionは大邸宅を意味し、もし仕事でコンドミニアムのことを マンションなどと言ってしまうと相手を混乱させてしまいます。
仕事で使う英語は、何度も同じ単語を使うため、それほど苦労しなくても覚えられるものです。
英語でも、友人同士での会話とビジネスで使う英語では多少の違いはあれど、それは ごく一部の表現方法やスラングに限られ、あとは普通の日常会話とさほど違いなく 話をしています。
実際、アメリカでビジネスで成功している外国人にブロークンイングリッシュ (あまり上手でない英語)で会話をしている人は決して少なくないのです。
ただし、企業の受付けの仕事などはフランクな会話は慎む必要があります。
間違っても英語で、電話の相手に "What's your name?" などとは聞けません。 (アメリカ人でもこのような聞き方をする人がいますが、あまり感心できません)
"May I have your name?" とか "May I ask whom I'm talking to?" という丁寧な聞き方が必要となります。
また、受付以外の仕事の場合でも会話力よりは、どちらかというと読解力とライティン グ力の方を求められることが多いようです。
なぜなら、仕事上の重要なことはメールやその他の文書でやりとりすることが多いから です。
最後に話をまとめると
・もし、自分の得意分野(もしくは興味のある分野)がある場合は、その分野の 専門用語を覚えた方が良い。
・重要な契約事や交渉事は弁護士に任せることが多い。
・企業内では、会話力以上にリーディング、ライディング力が求められることが多い。
・日常会話とビジネス英語をはっきりわけることはできないが、丁寧な表現方法は 覚えた方が良い。
と、簡単に説明すると、ざっとこんなところです。
ちなみに、日本人シェフとしてアメリカで超有名なMatsuhisa(まつひさ)は、 ロバートデニーロなど多くの一流ハリウッドスターとの交流があります。
一度、彼の番組をCNNで見たことがありますが、彼の英語も決して上手なものでは ありませんでした。
多くのハリウッドスターに人気のあるMatsuhisaの魅力は、彼の英語力ではなく、彼の 作る料理と彼の人柄がのようです。
それにしても、 「Matsuhisaは私の友達だよ」 とハリウッドスターが自慢するほどの日本人は、そうそういませんよね。
専門知識(能力)と人柄 これが、アメリカで成功するための条件なのかもしれません。