自動詞と他動詞

自動詞と他動詞の違いを理解しよう

こちらで音声が聴けます

自動詞と他動詞(名詞)

初級者の人が英語を書いたり話したりする際に戸惑うのが、動詞の後に置く前置詞。 of, on, atなど、どれを置いたら良いのかということと、もうひとつははたして前置詞が必要なのかどうか、という点。

自動詞と他動詞の存在と、その違いを理解することで英語の理解力、そして書いたり話したりする際に迷いが少なくなります。

自動詞とは他に作用を及ぼす意味を持たない動詞で、目的語がなくても意味が完結する。
[犬は走る][川が流れる][車が止まった][子供は育つ]

他動詞とは他に作用を及ぼす意味をもち、目的語を必要とする
[彼は動かした][私は止めた][彼は壊した]

これらの文は未完成ですね。「何を?」にあたる、[目的語]が不足しています。
[彼は机を動かした][私は彼を止めた][彼は私の時計を壊した]

このように、目的語(名詞)を備えて成り立つ動詞が他動詞です。
そして、その特徴の一つは目的語が動詞のすぐ後ろに置かれている点です。

原則的に他動詞の場合は、すぐ後に名詞を置くので前置詞が不要になります。
read a book. teach english. eat lunch. break the window.

ここでは自動詞と他動詞の違いと、使いかたを間違えると聞き手にどのようい伝わるかということを学習します。

多くの動詞は一つの単語で自動詞と他動詞の意味を持つ(自動詞と他動詞の違い)

動詞には自動詞にも他動詞にもなる単語がある一方、どちらか一方の意味でしか使えない単語があります。

例)
そのドアが開いた(自動詞)
The door opened.

その車が止まった。
The car stopped.

他動詞の次には目的語(名詞)[何を、誰を][何に、誰に]が置かれる。

私はそのドアを開けた(他動詞)
I opened the door.

私はその車を止めた。
I stopped the car.

自動詞の後に置くべき前置詞を忘れると意味が次のように変わってしまう。

我々はガソリンスタンドで止まった。
We stopped at a gas station.
atが「(場所)〜で」という意味の前置詞になります。

もし、atを抜かしてしまうとどうなるか。
We stopped a gas station
私たちはガソリンスタンドを止めた。

Stand=立つ(自動詞) 立てる(他動詞)
彼はその箱の上に立った。
He stood on the box.

もしonを抜かすと
He stood the box.
彼は、その箱を立てた。(boxが目的語になる)

Break=壊れる(自動詞) 壊す(他動詞)
私の時計が壊れた
My watch broke.

彼が私の時計を壊した。
He broke my watch.

楽しむenjoyは[〜を楽しむ]という目的語を必要とする他動詞です。
なので、例えば映画を見てきた人に「(映画)楽しかった?」と聞く場合

Did you enjoy?
だけでは、目的語が不足しているわけで
Did you enjoy the movie?
とするのが正しいのです。

また、「楽しんでる?」と聞く場合でも
"Are you enjoying yourself?"
と目的語のyourselfを入れて言うわけです。

また、「楽しかったです」という場合でも
"I enjoyed myself"

や、例えば食事が楽しかったという場合は
"I enjoyed the meal."
のように目的語をつけるわけです。

このように、他動詞と自動詞の存在を知ると
「なぜ、いちいちenjoyの後に単語を置くのかなあ?」
といった、英語初心者が抱くような疑問がクリヤになります。

また英語を書く際に、
「私は昨日東京駅に着きました」
をarrive=到着する、を使って書く際、

「arriveとTokyo stasionの間には前置詞が必要かな、どうかな?」
と疑問を抱いた時に、辞書を引いて自動詞か他動詞かを確認することで、かなり頭の中がクリアになってくるはずです。

辞書を引くと、到着するのarrive は自動詞と明記されています。
この時点で
I arrived Tokyo station yesterday.
はおかしいな、ということに気がつくはずです。
正)I arrived at Tokyo station yesterday.

イディオム(熟語)の存在

他動詞の後に一見前置詞らしき単語がくっついて、他動詞的な役割を果たす場合が数多くあることも覚えておきましょう。

up,on, などこれらの単語は、常に前置詞というわけではなく、動詞とセットで熟語になり動詞として働くことが少なくないのです。

例)
Put「〜を置く」は他動詞で
He put his arm round my shoulders. (his armが目的語)
「彼は腕を私の肩に回した」

He put on his jacket.
put on=(服などを)身につける。(2語で他動詞の役割を果たす熟語)
He put on(彼は身に付けた)だけでは未完成で、目的語(この場合his jacket)を必要とするわけです。

このような熟語(イディオム)で、かつ他動詞の役割を果たす単語が数多くあるのです。
そのことを覚えておきましょう。

また、逆に通常他動詞として使われている動詞が、熟語になり自動詞の意味をもつこともあります
例)Take=持ってゆく、つかむ[他動詞]
I took my dog for a walk.(私は飼い犬を散歩に連れて行った)飼い犬が目的語。

Take off=離陸する[自動詞]
His airplane took off ten minutes ago.(彼の飛行機は10分前に離陸した)
(目的語がない)
Take off=(衣類や身につけているものを)脱ぐ[他動詞]

Please take off your shoes.
靴を脱いでください。

ここでは、イディオムに関しては詳しく説明しませんが、この存在を知っておくことは重要です。

自動詞と他動詞の存在を知ると、5文型も理解しやすくなると同時に英文を書く際に、動詞の後に置くべき単語の迷いが少なくなります。

動詞の後に前置詞が必要かどうか迷ったら辞書で調べて用法を確認する。
自動詞→viもしくは(自)、
他動詞→vtもしくは(他)
のように表記されています。

一つの単語でも、他動詞と自動詞では意味が異なります。
いちいち覚える必要はありませんが、辞書を引く際に、その違いも確認することで英語に関する理解力が深まってゆきます。

自動詞で構成される文型
第1文型   第2文型

他動詞を置く文型
第3文型   第4文型   第5文型

自動詞と他動詞の違いが分かると基本5文型の理解力が深まります。