for人とto人、toとforのどちらを使えばいいの?

for人とto人、toとforのどちらを使えばいいの?

英語初級レベルの学習者にとって前置詞の使い方は悩みの種ですが、中でもforとtoの使い分けは特に難しいですね。
to人、for人「(人)に対して」「(人)にとって」を例にとって解説します。
まず、これらの違いを知るには下記の3点が重要なポイントになります。

1)for とtoの意味を理解。
2)動詞の意味を理解し、その動詞がtoとforのどちらを必要とするかを理解する。
3)日本語のあいまいさと意味の本質を理解する。

(1) に関しては、自分でtoとforの意味を辞書を引いて調べましょう。
その上で(2)(3)の解説を読んで下さい。

まずはじめに、今回の質問にある二つの表現を簡単に解説すると
Everyone is nice to me. 皆、私に対して親切です。

It's too difficult for me.
私にとっては難しすぎます。

簡単に説明するとfor me「私にとって・私のために」でto me は「私に対して」という説明ができます。
つまり、「to人」は行為が人に直接行われたり、直接影響を及ぼす場合で、「for人」は人のために何らかの行動がとられる場合等です。

(2) 重要なのはto me/for me ではなく、nice to/difficult forその前にくる動詞にあるといえます。
Be nice to のように親切な行動は人に対して直接取られる行動ですが、It's difficult「それは難しい」は違いますね。

toを取る動詞(人)に対して..する(してあげる)
give, lend, show, hand, offer, pass, pay, sell, send, teach, tell
どうでしょうか、これらすべて人に対して直接とられる行動ですよね。

forをとる動詞
(人)のために…する(してあげる)
buy, cook, make, choose, play, sing
この中でbuyがややっこしいですね。

ちょっと説明が横道にそれますが、buyの解説をしておきます。
1)「お父さんは僕に時計をかってくれた」
2)「お父さんは僕のために時計を買ってくれた」

(1)は例えば、「お父さん」が「僕」をデパートに連れて行ってくれ、時計売り場で直接
「ほら、この時計はお前にだ」
と直接手渡してくれたとしたらどうでしょうか?
直接だらかtoかな?と思いますよね。

でも、buyの場合はto人の形は用いらないで
My father bought me a watch.と言います。(第4文型)
では、デパートにはお父さんが一人でいるとします。
今日は「僕」の誕生日。
「僕」に時計をプレゼントするためにお父さんはデパートで時計を買いました。
My father bought a watch for me.
この場合、買った時計を「僕」に渡したかどうかは不確かです。

To+場所は「〜へ」とだけ覚えてしまうと、下記のような英語を理解するのが困難になります。
大切なのはtoやforの前にくる動詞です。
動詞to(人・場所・物)直接影響、動作、行動が及ぶ。
動詞for(人・場所・物)目的のために行動、動作が取られる。

東京へ行く・東京へ向かう
The train went to Tokyo.(その電車は東京へ行った)東京へ着いた。
The train left for Tokyo.(その電車は東京へ向かって出発した)東京へは着いていない。
This train is bound for Tokyo.(この電車は東京行きです)東京へはまだ着いていない。

しかし、どうもこれらの説明だけでは納得がいかない場合があります。
その原因のひとつに日本語のあいまいさ、もしくは許容性とでも言いましょうか。

Everyone is nice to me.を日訳すると
1)みんな僕に親切にしてくれます。
2)皆、僕のために親切にしてくれます。
のように(2)でもOKかな、と思えますね。これが日本語のあいまい性、許容性が英語を学習する際にもたらす混乱です。
でも、「僕」に対して親切にしてくれるのであれば、厳密に言うと(1)のほうが正解ですよね。

日本人が混乱しやすい表現を例にあげましょう。
日本語の「〜のために」「〜に」の意味が混乱をもたらす一因にもなっている。
1)「私は子供たちのために英語を教えています」
2)「私は子供たちに英語を教えています」
1も2も「私」が子供たちに英語を教えている、という意味にとることができますよね。
そして、教える行為は子供たちに直接行われます。直接ですから前述の説明を参考にするとtoですね。

ですから
I teach English to children.
となります。
ここでつまずく人は英語が原因ではなく日本語の「〜のために」という言葉に引っ掛かっているわけです。
これは日本人が英語を学習する際によくつまずくところです。
あいまいな日本語を直接英語にしようとするから理解できないことが出てくるのです。

でも、次の場合はどうでしょう。
「私は彼女のために子供たちに英語を教えました」
英語教師の「彼女」がある日風邪で寝込み「私」に対して、彼女の代りに子供たちに教えてほしいと頼んできました。
つまり、「彼女のために」教えるは、彼女に対して直接教えるわけではありませんね。
ですから、第4文型を用いて
I taught children English for her today.
と言えるわけです。

あるサイトを見ていて下記のようなためになる説明がありました。
happy birthday to you は、なぜ happy birthday for you ではないのか
これはもともと、I wish happy birthday to you.です。
「あなたに幸せな誕生日が訪れることを願う」という意味です。
「あなたのために幸せな誕生日を願う」ではありません。
wish は wish 〜 to … の形を取ります。

第4文型のページは下記を参考にしてください。
http://www.jikojitsugen.net/bunpou-02/006.html

※原則があるところには例外があることも理解しましょう。
上記のような文法解説の内容に当てはまらないこともあります。
そのために、できるだけ多くの英語に触れて実践で英語を身につけることも必要になってきます。