時制を間違え

時制を間違えるとどうなる?

初級レベルの人に多い時制の間違い

過去形と現在完了形のどちらの表現でも問題ない場合があります。
例えば、社内の佐藤さんが机に居ないとしましょう。

Where is she?
She went to the post office.「彼女、郵便局に行きました」
She has gone to the post office. 「彼女、郵便局に行きました」

ニュアンスの違いはあれ、どちらも問題なく日常的に使われています。
しかし、話の内容によっては過去形と現在完了形では相手に与える意味が決定的に異なることも少なくありません。

現在完了形と過去形の違いをおさらいしましょう。
A:I lost my cell phone
「私は携帯電話をなくしました」(過去形)単なる過去の出来事を説明。

その出来事が現在に及びません。 だから相手は次のように聞き返すことができます。
B: Have you found it?
(見つかったの?)

A: No I haven't. So I have bought a new one.
(いいや、だから新しいのを買ったよ)

(整理)
Aさんは先週携帯をなくした。それは過去の出来事。 その後、新しいのを買って今それを持っている。

では、次のように言ったとしたらどうでしょう。
A: I've lost my cell phone.
「携帯なくしちゃったよ。(そして今でも見つかっていない)」

現在完了形は過去の出来事や状態にも及んでいる表現なので、なくした状態が今でも続いていることを意味します。ですから、当然聞き手は「見つかった?」とは聞きません。

B: What are you going to do?
Are you going to buy a new one?
(どうするつもり?新しいのを買うつもりか?)

時制を間違えるとどうなる?
例えば「私たちは結婚して10年になります」と言いたいとします。

ちなみに結婚しているは
We are married.
これを
We were married for ten years.
と言うと伝わる意味は
「私たちは10年間、結婚していました」(じゃあ、別れたの?と誤解されます)

We have been married for ten years.
(私たちは結婚して10年になります)

このように、時制の使い方の間違いは単語を間違えると同じくらい大きな誤解を与えてしまうことがあるのです。

この点においては日本語にも同様のことが言えますね。
「ねえ、僕にメール送ってくれた?」
「いいえ、あなたにメールは送りません」(まだ送っていませんと言うつもりだった)
「えっ?僕にはメールを送ってくれないの?」
「はい、送りません」(まだ送っていませんと言っているつもり)

初心者に多い間違いとして、本来過去形や過去完了形で言うべきところを現在形で表現してしまいます。

レストランでウエイトレスが
Have you decided what to order?(何をオーダーするか決まりましたか?)
No, I don't decide.(いいえ、私は決めません)

これでは、何しに来たの?と思われるかもしれませんね。