Hiro's オンライン英会話レッスン
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今回は、英語の文法をほとんど知らない私が、どうやってアメリカの不動産試験に合格できたかをお伝えします。
英語での資格試験を取ろうとしている方に参考になると思います。
前回のメルマガでは、私がTOIEC280点台からアメリカへ転勤し、NHKの教材を使って毎日2,3時間音読したりシャドィングを行い、数冊の教科書を暗記するまで半年間ほど学習しましたということをお伝えしました。
そのかいあってほんの少しずつではありますが、周囲の人たちとの英会話で話す機会が増えてゆきました。
それはいいことだったのですが、さすがに半年も続けてきた学習に飽きてきていました。
正直、NHKの教材は大変優れているとは思うのですが、1日2,3時間、半年間も勉強しているとさすがに飽きてしまいます。
その時に興味を持ったのがカリフォルニアの不動産資格試験です。
アメリカ滞在中に何か形になるものを残したいと思っていたところにカリフォルニアの不動産の試験に興味を持ち始めたのです。
どのような資格か簡単に説明すると、アメリカには不動産に関してセールスパーソンとブローカーズライセンスという2つのライセンスがあります、それぞれ州の試験となり私はロスアンゼルスの管轄であるカリフォルニアの試験に挑戦しました。
セールスパーソンというのは、この資格がないと不動産の営業活動ができません。
ブローカーズライセンスは、この資格があると独立して不動産会社を興すことができます。
セースルパーソンとして2年の経験を得ることで、ブローカーズの受験資格が得られるので、こちらのほうが難度が高くなります。
日本でいう宅建(宅地建物不動産取引主任者)に相当している試験です。
私がアメリカへ行った当時の英語力はTOEIC280点台ということはすでにお伝えしました。
私が初めにセースルパーソンの勉強をし始めたのは、たしか渡米してから半年後だったお思います。
それから合格するまで、たしか4,5回トライし2年後に合格しました。
その後、すぐにブローカーズの勉強をはじめ、さらにそれから2年後に合格しています。
では、英文法の知識もほとんどない私はどうやって勉強したのでしょうか。
まず学習のコツをお伝えする前に、私がこれらの試験に合格するうえで有利となる知識と習慣をすでに身に着けていたことをお伝えする必要があります。
1、 渡米する2年前に日本で不動産宅地建物取引主任者の試験に合格していたこと。
実は、アメリカの不動産と日本の不動産法律は多くの点で共通しているので、ある程度英語の単語を調べていると自分の知識と照らし合わせ、「ああ、ここではあのことについて説明しているんだな」と内容を推測することができます。
2、 読書の習慣が身についていたこと。
私は学生時代、大の勉強嫌いでしたが22,3歳ころから本を読む習慣が身に付き、年間100冊くらいは読んでいましたので、本を読むことへの体力は十分に備わっていました。
読んでいた本は自己啓発本、そして司馬遼太郎の坂本龍馬から吉川英治の宮本武蔵のような時代小説が中心でした。
この読書習慣があったことで、大量の問題集を何度も読むことに苦痛を感じませんでした。
ただ単語を覚えるのは根気を必要とする気の遠くなる学習でした。
もし、この宅地建物主任者の合格経験と読書習慣の二つのどちらかでもかけていれば、アメリカ在中にカリフォルニアの不動産試験に合格する可能性は薄かったと思います。
そして、カリフォルニアの不動産試験に合格するうえで私が行った学習方法は次の通りです。
1、 まずは問題集を読む。
その際、答えのわかる問題はゼロなので、問題を読んだらすぐに答えを読む。
つまり、問題と答えをセットで覚えてゆきます。
この際、他の選択肢は絶対に読みません。
これは、宅建の試験の際にも行った方法なのですが、正解以外まで読んでしまうと正解以外の内容が記憶に残ってしまうことがあり、学習効率が落ちてしまうのです。
2、 忘れる前に復習する
5問程学習する毎に復習し、その日の学習が終わる時点でほぼ100%理解覚えている状態にします。
次の日は、前日学習した個所を復習してから先に進みます。
今、私が奨励している反訳トレーニングの学習と共通点が多いです。
過去に学習した個所を覚えている状態を維持しながら先に進んでゆきます。
復習回数が増えるにつれ、記憶できる期間が長くなるので、復習の期間を徐々に開けてゆきます。
この方法でセールスパーソンに合格するまで2,000問の問題集を、そしてブローカーズライセンスが受かるまではさらに3,000問、合計5,000問を覚えてゆきました。
とはいっても、1割程度は何度やっても覚えられず合格直前にその個所のみを何度も学習しました。
その間、受かる準備ができていなくても受験し、試験の雰囲気に慣れるようにしていました。
当時の私の英語力と試験の合格レベルの差があまりにも大きすぎたので、教科書を開いてもわからない単語ばかりでちっとも進みません。
問題と答えを読んでも、わからない単語だらけ辞書を引く頻度が多く、中々先に進まずそれが原因でストレスになります。
例えば次のような英語の場合
A deed is not effective unless it is delivered and accepted.
日本語にすると
「譲渡行為は、譲渡し譲受されないかぎり効力を発しない」
という意味なのですが、
当時は、deedでなんだ? Effective?はあ?delivered?, accepted?わからん、
といった感じで、この文でわかるのはit isとandくらいで、他はすべて辞書を引かなければなりませんでした。
私は辞書を引くのがとにかく嫌いだったのですが、極力ネガティブな気持ちを持たないように、機械的に淡々と辞書を行くように心がけていました。
やるべきことはすでに決まっていたので、特に学習方法で迷ったり悩むことはありませんでした。
むしろ、単調な学習に飽きて途中であきらめることがないよう、自分のモチベーションを高く保つことを意識していました。
そして1ページ目を開いた時心に決めたことは
いつまで受かるかということは気にせず、「受かるまで挑戦し続けよう」ということでした。
一般的に資格試験はゴールを設定して、そこから逆算して日々の学習量を設定します。
勉強を本業としている学生はそれが可能なのですが、社会人はそうもいきません。
日々の仕事で問題が起きたり、上司やクライアントとの会食などが最優先になります。
また、私の場合アメリカ人の友達との付き合いも大事にしたかったので、勉強の優先順位は2番3番となります。
なので、私は無理な目標は立てずに、とにかく受かるまで勉強を続けよう、ということを目標にしたのです。
とはいえ、平日は2,3時間、土日予定のない日は1日5,6時間勉強するなど、空き時間は極力フルに勉強に充てるようにしていました。
学習のコツは先ほど述べた、忘れる前に復習する、ただこれだけです。
むしろ大切なのは、単調な学習をいかに継続させるかということです。
余談になりますが、世界トップクラスの重量挙げの選手を何人も輩出したコーチに、あるレポーターが次のように質問しました。
世界トップクラスの選手と他の選手の違いは何ですか?と。
コーチ曰く
重量挙げとはただひたすらバーベルを上げる毎日単調な練習だ。
毎日毎日、単調なトレーニングの繰り返しを休まず毎日やり続けられるかどうか、それけだ。
まあ、私の場合は休むことはありましたが、目標を達成するまであきらめることはしませんでした。
ちなみに、この試験に合格した時点ですら私は英語の文法知識がほとんどありませんでした。
NHKの教材もほとんど暗記だけをしていたので、文法を勉強することはほとんどありませんでした。
ちなにみ三単現のSを意識するようになったのは日本へ帰国してからのことです。
私が低い英語力にもかかわらず、英語での不動産試験に合格できた理由をまとめると
1、 背景知識がそなわっていた
2、 読書の習慣が身についていた
3、 合格するまで勉強すると自分にコミットしていた
4、 単調な学習にもめげずに取り組めた(20歳代の頃に読んでいた100冊以上の自己啓発本が大きな支えとなっていたと思います)
結果、不動産セールスパーソンとブローカーズの資格に受かることができましたのですが、この間、スピーキング力を伸ばすための音読やシャドイングなどの学習は極端に少なくなっていました。
しかし、試験勉強のために問題集や教科書を読むことでリーディング力が伸びました。
基本的な文法知識がないので複雑な長文などを正確に理解することはできませんでしたが、文からある程度必要な情報を得るくらいの力はついていました。
このリーディング力が上がることで、私の英語力のリスニング力も同時に伸びました。
これを転機に私の英語学習方法が大きく変わり、アメリカでの行動に予期せぬ変化が現れることになります。
英語を原書で読み、その本の著者の講演を聞きに行くという、それまでとは全く異なる英語学習のアプローチをとるようになるのです。
次回は、英語のリーディングとリスニング力の上達が、どれだけのメリットをもたらしてくれたかについてお伝えしたいと思います。
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