英語を40年間学び続けて得たこと|英検1級から見えた世界
このページでは、40年間英語を学び続けて得た気づきや苦労、続けるための工夫などを、自分自身の実体験をもとに振り返っています。
英語学習に取り組んできたすべての人に共通する“続ける力”のヒントがここにあります。
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なぜここまで続けてこられたのだろう。ふと思い返すと、仕事として英語を使えるようになったこと、そして今、英語を教えることを生業にしていること。この現実に、感謝と不思議が入り混じる。交流の幅が広がり、日々が少しずつ豊かになっている実感がある。これは偶然ではなく、積み重ねてきた結果なのかもしれない。
アメリカに赴任した当初、言葉が出てこなかった自分。あのもどかしさとストレスは、今も忘れられない。言いたいことがあるのに言えない。その経験が、どれだけ自分のメンタルを揺さぶったか。でもその時、自分はどうしても「できるようになりたい」と願っていたことも確かだった。
思えば、助けてくれたのは「人」だった。現地で出会った友人たちとの会話、テニス、ビリヤード、そんな何気ない時間の中で、自然と英語が自分の一部になっていった。英語を学ぶというより、英語で生きるようになっていった。
「すぐに話せるようになる方法はないのか?」と、自分にも何度も問いかけてきた。でも結局、コツコツやるしかなかった。毎日の繰り返し、それしか道はなかった。そして今思えば、それが一番確かな道だった。
和文英訳、いわゆる反訳トレーニング。なぜこれが自分には合ったのか。もしかしたら、文の構造を理解してから話すというアプローチが、自分の性格に合っていたのかもしれない。誰にでも合う方法ではない。でも、自分にはこれがしっくりきた。それを何百回も繰り返すうちに、少しずつ自信が芽生えてきた。
講師の数だけ、学び方もある。それを混乱と感じた時期もあった。でも、今ならわかる。それは「頂上へ向かうルートが違うだけ」なんだと。自分が歩んだ道を肯定しても、他人の道を否定することはできない。それぞれに景色があり、学びがある。
話せるようになってから話すのではなく、話すから話せるようになる。それを身をもって感じたからこそ、自分の受講生にもそう伝えている。自分の過去の不安と今の気づき、そのギャップを思い出すたびに「最初の一歩の価値」を強く感じる。
「自信がついてから始めようと思っていたら、一生始められない」??この言葉が胸に刺さった。完璧な準備などない。現場で恥をかいて、間違えて、そこから学ぶ。自分の中にあった“安全な場所”を少しずつ壊していった結果、ようやく前に進めた気がする。
当時は「これで一区切りだ」と思った。でも、そこからがスタートだった。段の世界には段の世界の厳しさがあり、深さがある。そして今思う。「自分にはまだまだ伸び代がある」と。上を目指しながら、今の自分のペースで学びを楽しむ。それが何よりも大切なことだと、今になってようやく思える。