HIRO's オンライン英会話レッスン
徹底したプライベートコーチングで
初級、中級の壁を乗り越える
徹底したコーチングであなたの夢をかなえます!
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私は、日課として行っている英語学習があります。 それは反訳(和文英訳)です。
1日800例文の反訳を行います。
使っている教科書は
「英検1級 出る順最短合格!単熟語EX」(出る順)です。
2,364例文が掲載されています。
1日目800例文、2日目800例文、3日目764例文、を行って1冊全文の反訳を行います。
800例文の反訳のかかる時間はおよそ50分。
100例文あたり平均6分台です。
1冊2,364の例文を終えるのに3日間、合計約2時間半かかります。
1週間で1冊を2回繰り返し、プラス800例文の反訳を行う計算です
きっかけは英検1級の受験勉強を始めて間もない時の事でした。
単語を覚える為に「英検1級 出る順最短合格!単熟語 2版」(出る順)、を購入しました。(今使っているものは2冊目)
その中で正確に意味が分かるものは2割もなかったと思います。
当時、私のTOEICのスコアは860点前後でした。 そこれまで何度か語彙力を強化するために単語帳を作ったことも2,3度ありましたが、作るだけで覚えるところまではいきませんでした。
単語を覚えることの重要性をわかっていながら、何度トライしてもできない語彙強化学習は、どうしても乗り越えることのできない壁でした。
「出る順」の1ページ目の単語を覚えようとしている時のことです。
「どうせ試験に合格したら、覚えたものはほぼ忘れるだろうな」
一瞬またもやあきらめモードに入りそうになりました。
今思えば、私が過去に何度が単語を覚えようとしても、途中で挫折していたのは、単語暗記に対するこのマイナスイメージが原因だったように思います。
そして、その重なる失敗の経験によって、いつのまにか
「自分には単語を覚える学習は向いていない」
と、都合のいいように考えていたのです。
また、いずれ忘れる単語に何十、何百時間も費やするだけの価値が英検1級にはあるのか?と、自分に問いかけていました。
そんな気持ちで、特に覚えるつもりのなかった右ページにある例文に目を通した時、
「英会話でこういう英語を話せたら、どんなにいいだろか」
と、折れそうになりかけていた気持ちに少し変化が現れました。
覚えてもいずれ忘れる単語学習ではなく、実践の英会話で一生使える英語を身に着けたい、と思った瞬間に、何となくワクワク気持ちになったのを今でも覚えています。
そこにあった12の例文です。(出る順の第2版)
左ページには英単語とその意味、そして右ページの左半分に英語の例文、右半分に日本語訳が載っています。1ページには12の単語と、それぞれ12の例文が載っています。
あるプロの通訳士の方が、効果的な学習方法として反訳(和文英訳)を行ったと、ある記事に書いてあったことを思い出しました。
私は初めて反訳というものを、その時にやってみようと思い、一つ一つ挑戦してみました。 まずは単語の意味を調べ、英語を音読します。
1、 Biofuels are used as an alternative to gas.
そして次に直訳読解です。
[バイオ燃料は用いられる/代替えとして/ガソリンの]
この、スラッシュリーディングで語順通りに直訳することが、2,000以上もの反訳を可能にさせる大きなカギとなります。
次に、直訳がまだ頭の中にあるうちに、声に出して訳してゆきます。
[バイオ燃料は用いられる/ Biofuels are used
代替えとして/ as an alternative
ガソリンに対して] to gas.
そして次に原文の日本語から英語への訳を、声に出して何回か練習します。
忘れないように3例文ほど覚えたところで、また1文へ戻り覚えたところまで再度反訳を行います。
「できる!」
という手ごたえを感じました。
1ページに掲載された12例文の反訳ができても、それで終わらせませんでした。 これで、これらの英語を実践で使えるようになると思わなかったからです。
今度は、覚えた12例文を50秒以内で反訳することに挑戦しました。
英文を普通の速さで音読すると50秒かかりました。 その速さで反訳するということは、日本文を全文読んでいる時間がないことになります。
何度か練習していると、文頭を見るだけで何が書いてあるか分かり、その瞬間に英語で話せる状態です。
書いてある言葉を訳するのでなく、頭の中にある情報を英語で発信する、まさに英語を話している状態なのです。 そこまで練習すれば、実践で使えるレベルに近づけるのではないかと思いました。だから50秒という時間を設定したのです。
その後、復習を行いながら1日1ページずつ同様の方法で続けていきました。 ところが100例文を超えたあたりから、すべてのページを50秒以内にキープすることに限界を感じ始めます。
復習に時間がかかりすぎ、先に進めないのです。 そこで今度は、始めの100例文を1日1回だけ、時間目標を設定しないで一気に反訳することにしたのです。
初めて100例文の反訳に挑戦した時にかかった時間は22分です。このトレーニングを開始してから1年1か月後の2015年1月12日です。 先を進めることを急いで復習がおろそかになったことで、所々忘れていました。
その後、同様に100例文の反訳を毎日行ったところ、10日後には6分33秒を記録しています。100例文の反訳が約6分半です。 一例文あたり4秒弱、1ページ12の例文の平均が約48秒です。1ページ12例文、50秒のスピードがもどってきました。 これで復習にかける時間が大幅に減りました。
当時は朝早くからゴルフ場で肉体労働をし、帰宅してからオンラインレッスンの講師の仕事やこのホームページの更新などで、反訳トレーニングが出来る時間は限られていましたが、数日練習ができない日があっても、やめることなく続けていました。
反訳トレーニングの面白さにはまっていたのです。
このペースで100例文の反訳を行っている時は、マラソンのセカンドハイに似た感覚があります。 一見、辛いことを行っているにもかかわらず、まったく疲れを感じず、頭が覚醒してゆくような心地よい感覚です。 ゾーン(極度の集中状態)に入るとは、このような状態をいうのかもしれません。
逆に調子が悪く、所々つまずいたりするとストレスとなり、足元が不安定でごつい岩の上を走っているようなもどかしい気持ちになります。
仮に1ページに1分以上かかっても、それは十分素晴らしい出来なのですが、50秒の心地よい感覚を覚えてしまうと、1分以上ではだめなのです。もはや中毒です。
この反訳高地トレーニングを始めてから、今この記事を書いている現在まで、5年近くがたとうとしています。途中、3か月、半年近くと何度かブランクがありましたが、冒頭でも述べた通り、私は最近、毎日この反訳トレーニングを日課として行っています。
私にもわかりません。
私にとって、この出る順の反訳は、毎朝外をジョギングしているランナーに似ているかもしれません。時には辛いと感じることはありますが、終えた後の爽快感を毎回ご褒美としていただけます。逆にトレーニングをしないと、徐々に会話力が落ちてゆく感じがするのです。
何よりも、ネイティブなどの外国人講師と英語で話している時に、出る順で覚えた単語が少しずつ使えるようになっているのです。 やればやるほど、使える単語が増えてゆくのがわかります。これまで行ってきた学習方法とは、別次元の学習効果の高さを実感しているのでやめられません。
私がこのオンラインレッスンでお手伝いしている生徒様方の中から、私と同じような体験をする方が、一人、二人と現れるようになり、この反訳トレーニングの効果を確信するに至っています。
400ワードほどの英検のパッセージからTOEICの会話編、通訳案内士の教材と、反訳トレーニングに使える教材はいくらでもあります。生徒様の中にはジョーク集の反訳を楽しんでいる方もおられます。
私は最近、新たに始めた挑戦があります。 出る順の反訳トレーニングを継続しながら、 [朝日新聞の天声人語 英文対照]の反訳です。
日本語のコラムと英訳文があり、1コラムあたり400単語前後の内容です。 コラムの出だしはこのように始まります
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年のあらたまる日に
大晦日の深夜から元日の早朝にかけて、時間の流れは魔法のようだ。
さっきまでざわついていた年の瀬の空気が、数時間眠って目覚めれば、静かに引き締まっている。
年あらたまる和やかな朝は、いくつ歳を重ねてもありがたい。……
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この日本語を自力で英語に反訳し、本の訳文と照らし合わせ、その後、訳文を覚えてゆきます。
私が初めて英会話スクールに通った20代半ばのころ、レベルチェックのために面接してくれたネイティブ講師の英語が理解できず、10ほどあったレベルのうち、初心者レベル2からスタートしました。ちなみに一番下の1はABCから覚えるレベルです。
今の私のレベルは、当時の私から見れば雲の上の世界です。
この経験は私に次のことを教えてくれています。
今、雲の上の世界に見えるレベルでも、こつこつ努力を続ければ必ずたどり着ける、ということです。
この体験を、一人でも多くの方と共有ができるようお手伝いさせていただくことが、私の英語コーチとしての役割です。